学生時代のボストン留学生活は、思い出がたくさん詰まっている。その中でも特に印象に残っているのが、フランス人の友達マリーと台湾人の友達ケンと一緒に過ごした週末のフリーダムトレイルの散策だ。
あの週末の朝、私たちはボストン・コモンで待ち合わせをした。ボストン・コモンはアメリカ最古の公園であり、歴史と自然が交錯する場所だ。マリーはフランス語で面白い話をしてくれて、ケンはその翻訳をしながら、私たちを楽しませてくれた。このような異文化交流ができるのも、留学生活ならではの楽しみだと感じた。
フリーダムトレイルの初めの目的地はマサチューセッツ州議事堂だった。金色のドームが美しく輝き、その歴史的な重みを感じさせた。次に訪れたのはパーク・ストリート教会で、その荘厳な佇まいに圧倒された。キングズ・チャペルやオールド・グランリー墓地では、アメリカ独立戦争時代の歴史に思いを馳せながら散策を続けた。
途中、マリーが持参したクロワッサンを公園のベンチでシェアし、ケンが台湾のお茶を振る舞ってくれた。異なる文化の食べ物を楽しみながらの休憩は、私たちの友情を一層深めた。
オールド・サウス集会所やファンエイル・ホールにも立ち寄り、革命前夜の集会や商人たちの賑わいを思い浮かべながら歩いた。特にファンエイル・ホールでは、地元の市場の活気に触れることができ、ボストンの現在と過去が交差する瞬間を体験した気がした。
最後に訪れたのはオールド・ノース教会だ。その鐘楼から見下ろすボストンの景色は絶景で、私たちはしばらくの間、その美しさに見とれていた。
一日の終わりに、カフェで温かい飲み物を楽しみながら、今日の思い出を振り返った。マリーとケンと一緒にフリーダムトレイルを歩いたことで、ボストンの歴史だけでなく、友達との絆も深まったと感じた。このボストンの観光の思い出が、留学生活の中で私の心に深く刻まれている。